支社のある会社に勤めていると、転勤は付き物。出世のためには転勤は必須。そんな会社に勤めている人は多いと思います。
でも、家族全員で引っ越すとなると自分の仕事や子供の学校、お友達関係のこともあります。落ち着いた生活から一転、いろいろな心配事が出てきます。
と、すると、お父さんだけ単身赴任するかという選択肢も加わることになりますよね。
しかし、子供も難しい年頃…。単身赴任をした場合、子供はどうなるのか?お父さんと子供の関係は?など不安になります。
子供が何歳までなら単身赴任ではなくついていく!などの基準とかみんな持っているのか?
単身赴任した人と家族、特に子供に影響が出たのか?
など2回目の単身赴任を選んだ我が家も含め、単身赴任による子供への影響を調べてみました。
これから夫が単身赴任になりそうな方に、少しでも参考になれば幸いです!
単身赴任は子供が何歳なら選ぶべき?
単身赴任するか一緒についていくか?これを決める時、実際に一つの基準として子供の年齢によって決める場合が多いです。
それに付随して妻への影響、場所や頻度、期間などの色々な状況を加味する。それで総合的に決めることになると思うのですが、みんなどんな感じで決めているのでしょうか?我が家の意見と、ネット上などの意見などまとめますね。
子供の年齢
幼稚園まで
幼稚園にまだ行ってないなら、手続き上もお友達関係上もまだまだ動きやすい時期。
やはり子供が妊娠中〜幼稚園くらいの小さい間はできる限り一緒に引っ越したほうが家族にとって良いと考える家庭が多いです。
まだまだ子育ての大変な時期は続きますし、小さい子はいつも一緒にいる人が優先ですから、たまに帰ってくるお父さんなんて「この人だれ?」と思うようになってしまうかもしれません。
それに子供が小さい間と言うのはとても貴重な時間。たとえ記憶には残らなくても、家族全員で過ごす楽しい時間は本人の心にも届いていると思うし、家族の良い関係を作ると思います。
子供が大きくなって学校に行くようになると一緒に過ごす時間がグッと少なくなることを実感している今だからこそ、特にそう思います。
逆に、子供が大きくなった後は別の場所にいてもコミュニケーションをとりやすいと言う一面も出てくるので(家族LINEを大体の家庭つくってます(笑))小さい間はべったり一緒にいれるだけいる選択をした方が後悔しないのではないかと考えています!
小学校時代
小学校低学年のうちは、単身赴任を選ばず一緒に行くことを選択する家庭が多いです。
実際に、低学年の時は私の周りにも数人引っ越してしまいましたし、逆に転入してきた家族もある程度いました。
しかし小学校高学年になれば単身赴任を選ぶ家庭が多いように思います。
我が家の場合も、1回目の単身赴任は子供が中学生と小学校高学年がいたので単身赴任を選んでいます。
数人の友達の例を挙げると・・
- 定住&これ以降の転勤は単身赴任と決めて家を建ててしまった友達→2人!
- 実は夫に単身赴任してもらってるーと言ってるママさん→5人はいる
- 中学校に上の子が入ってすぐだったけど、転校した友達→1人
今なんとなく思い出しただけでも、小学校高学年以降では単身赴任派が多いです。
それに、中学校受験をする家庭も増えてきているので、影響をなるべく少なくと考えているという話も聞きました。
また、小学校高学年以降になると「子供自身が自分の意思をはっきり伝えられるようになる」ことも大きいですね。単身赴任の意味も説明すればわかる時期だし、父親と離れて顔を忘れるなんてこともないです。
転勤が決まった時にあれこれ考えるのではなく、一つの判断基準として、小学校卒業を超えたらそれ以降は単身赴任を選ぶと決めている家庭もありましたよ。
中学校
小学校の勉強とは違い、中学校から勉強が難しくなってきます。そして、すごく勉強する子としない子の差がつく時期だと自分では思っています。
小学校卒業〜中学校入学までにあたる「春休み」・・この時期を逃してしまった場合、
- 学校によって進み方も教科書も違う
- 部活が本格的に始まる
- 宿題のある無しも学校による違いが大きい
- 制服がある学校がほとんど
- 高校受験まで最高でも3年しかない
- 引越を考え始めると高校の選び方が難しくなる
などの心配がどっと押し寄せてきます。
中学校の卒業までは単身赴任を選ばないと言う家庭もありましたが、中学校の間に転校をさせたことで苦労した、と言う意見もいくつか見つけました。
勉強面での苦労もあり、友達関係もこじらせてしまうと修復しずらい時期なのかもしれません。
中学校に上がると単身赴任をしてもらうと言う家庭がやはり多いようでした。
ただ、子供にとって一見マイナスが多そうな転校も悪い面ばかりではないと思います。良いこともたくさんあります。
どんな環境に置かれてもそれに対応する努力や我慢強さ、度量が身につくし、全国各地に出会いがあり友達もできる。
その辺りも含めて、後は本人の意見も聞いて、決断するべき時期だと思います。
高校生以降
高校生ともなるとしっかり自分の意見を持っています。受験して入った学校を転校するのもなかなか難しいですし、ここまでくると一緒についていくのはかなりの少数派になっています。
子育てが落ち着いてることで、妻が働き始めているケースもかなり多いこともありますよね。
親も子供もそれぞれの生活を送っているから、なかなか家族単位で遊びにいくことさえ大変になってくる時期なので、単身赴任を選ばざるを得ない感じになってきますね。
大学生とかになれば、逆に今ならついていけると言う状況になるかもしれません!
妻の意向や場所、頻度・期間の問題
ここまは子供の年齢の問題を見てきましたが、それ以外の状況も考えなくてはいけないことが、実はたくさんあると思います。
妻の意向
子供だけではなく妻の意向も大切にしないといけないと思います。
小さい子の子育ては、孤立してしまえばかなりの苦痛になってしまう恐れもあります。母親がストレスを感じてしまい、子どもに当たってしまったりすることもあるかもしれない・。
それなりに大きくなると母親主体の学校でのPTA活動も増えてくるし、自治会の問題もあるでしょう。子供のことを一番に考えるのが大切なことだとも思いますが、妻の環境の変化による影響もしっかり考慮してほしいと思います。
いわゆる転勤族かそうでないか
元々転勤がよくある家族だったら、親も子供もそのつもりで生活をしています。
私の校区内に全国区にある会社の寮がありますが、そこに住んでいるご家庭はどの家庭も転勤にすごく慣れていました。
みんな数年の間に転勤するから引っ越すと言うことも公言していましたし、子供もすぐに友達になれるタイプが多い。
PTAだって受験するかどうかだって「引っ越しする」ことを前提に選んでいます。
子供の年齢のこともしっかり考えていると思うけど、もしかして転勤があるかも・・?な家庭とは判断基準が違うなと感じていました。
持ち家かどうか
家を購入しているかどうかも、単身赴任をするかどうかの決め手になることがあります。
私の周りでは逆のパターンがあり、持ち家があるから「そこに帰る」友達がいました。
子供の年齢によって、持ち家でも貸して一緒にいくパターンがある一方で、時期を迎えた頃にその家に帰るから単身赴任お願いしますというパターンでした。
生活費の面
二重生活はお金がかかります。家族全員で動く方が節約できることは間違い無いです。
ほんと、いろいろ二重を実感。私は特にインターネット回線に感じます(笑)食費と光熱費は少しだけど元の家の方が下がるけど、インターネット回線だけは下りもしないのにもう一つ契約・・
テレワークがありそうだから、ネット環境を整えないわけにもいかずで・・泣
まだまだ色々とお金が必要だから、現実的には二重生活における生活費のかかり方も考慮しないといけないと思います。
単身赴任は子供に影響あり?
単身赴任による子供への影響を考えると、一概に年齢で決められるというものでもありません。
やはり、反抗期や親子喧嘩があった場合などに一人しか親がいないとなると影響はゼロでは無いとおもいます。
とはいえ、転校などによる影響もあることは事実。
この辺りが単身赴任をすべきかどうかの難しい部分でもありますよね。やはり、単身赴任を選んだ私自身も今でも心配です。
大切な時期だからこそいろんなケースを想像し、よく話し合って決定するのが1番の方法です。
今まで仕事で日中家にいないとは言え、存在としては当たり前だったお父さん。家庭によって怖い存在か優しい存在かは別れるところだと思いますが(笑)ずっと家に帰ってこないとなるとやっぱり違います。
子供に精神的な影響が出たという話も聞こえてきます。たとえば
- 父親の認識が薄くなる
- 反抗的になる
などです。これはお母さんの責任が重大になると言うこと。父親という役を父親が不在の間、普段の生活を全部ひとりで切り盛りし、さらに父親の役目までは大変です。
正直、家事はかなり楽になる?(笑)けど、目に見えないところでの苦労は私も感じてます。
でもだからこそ、LINEなどで近況を報告したり電話したりはお互いマメになったし、父親側も普段一緒にいられない分一緒に考えてくれたり、帰ってきた時はいい時間を過ごそうとする面がありました。
単身赴任が子供に与える影響は「ある」と思うけど、それを解消しようとしている親の姿も子どもはみているし、単身赴任しないとわからなかった事や、気遣いも「ある」と思います。
単身赴任を選んでもそうでなくても、行動したことが成長につながるように、努力やマメさを惜しまなければ、総合的には全てプラスにきっとなるのかな?と言うのが私の感覚です。
単身赴任だと子供への愛情が弱くなる!?
心配な逆パターンについても話しておかないといけません・・
例えば、子供が小さいうちに離れて暮らすことを決めた場合、逆に父親側が「子供への愛情が弱くなってしまった」と、いう意見もありました。
たしかに母親は「お腹のなかに居る時から母親」で、父親は「育てていく過程で父親になる。」といわれます。離れて暮らすことによって距離だけじゃなく心も離れてしまう・・?
やはり、単身赴任をするかどうかの判断基準に子どもの年齢はとても大切。しっかり考えて決めなくてはなりません。
もし、単身赴任を決めた場合はそこを埋める対策は必須になります。
- 出来るだけ頻繁に連絡を取り合う
- 用がなくてもテレビ電話
- 実際に会う頻度を増やす
子供が小さいうちに連絡を取り合わないようになってしまうと、子供も父親も何も感じることができず、興味も離れていってしまう可能性がどうしても出てきてしまいます。
ただでさえ忙しいのでなかなか共通の時間を見出せないという家庭もあると思いますが、心配な時期に単身赴任を選ぶ場合は、ほんの1分でもいいので定期的に連絡を取りましょうね。
まとめ
単身赴任するかどうか?子供が何歳までという判断基準や影響があるか?ということについてお話ししてきました。
環境が変わると、いい面も悪い面もあるし、これまで通りではなくなることで影響は少なからず出てくると思います。
どっちを選ぶにしても、お互いに努力することで悪影響は少なくしていくことができますし、気持ちだけは離れないように努力すればより愛情が深まる場合もあります。
経験してみて単身赴任のコツは一言で言うと「マメに」なることだと思います。あくまでもそれぞれの家庭環境や考え方、家族それぞれの性格の問題があるので、子供の年齢を見極めた上で時間をかけて決めてくださいね。
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